21世紀源内ものづくり塾

ご挨拶

 平成20年10月、香川大学が開設した「21世紀源内ものづくり塾(以下、源内塾)」は、25年度から香川県産業成長戦略の産業人材創出支援事業として、香川県との共同事業として継続的に運用しており、本年で10年の節目を迎えます。

 源内塾は、香川におけるものづくり企業の明日を担う人材を育成するため、単に技術にかかわるだけでなく、マーケティングやビジネスプランの作成等、経営マネジメントも養成する実践的なプログラムにより、「売れるものづくり」を企画・実践できる若手リーダーの育成を目指しています。

 また、育成する体制も、「地域で必要な人材は、自前で育成する」を理念に掲げ、香川大学を中心に、香川県内の大学、高専、自治体とも連携し、香川の産学官の総力を結集させて育成します。

 育成にあたっては、「座学」「課題研究」「技術経営」といった2年間の育成システムを中心に、「自ら学ぶ場」の提供を通じ、受講者が主体的に取り組むことを基本にしています。

 具体的には、座学による集合教育での知識の醸成、マンツーマン方式の指導教員との面談、ゼミ形式のグループディスカッション、先進技術に触れる機会等、多様な育成手法を用いることで課題抽出力とそれらを解決するスキルを身につけ、2年間の育成課程の修了時には「ものづくりマイスター」の称号を授与します。

 受講中の2年間では、同期生同士の業種を越えた交流、修了後には同窓会となる「源内OB会」での修了生との交流を通じ、地域内での幅広い業種が集う人的ネットワークが創出されることも期待します。

 源内塾は、このような育成システムと場づくりにより、社会が求める人材を、地域と共に育成し、香川県の産業の発展に貢献していきたいと考えています。

                              21世紀源内ものづくり塾 
                              塾長 永冨 太一

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