• 香川大学は、平成24年度から令和3年度までの10年間に設備共用事業である文部科学省ナノテクノロジープラットフォームに四国で唯一の機関として参画し、研究設備インフラの構築、その高度化に取り組んできました。令和3年度からは、後継となるマテリアル先端リサーチインフラ(ARIM)事業に採択され、設備共用から創出されるマテリアルデータの収集・蓄積・利活用を目的とした新たな研究インフラ・プラットフォームの構築に向けて、全国の26機関と連携しています。本事業において、香川大学は七つの重要技術領域の一つ「高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル」のスポーク機関を担い、ハブ機関の東北大学を中心に同じくスポーク機関の筑波大学、豊田工業大学と連携して、多種多様な材料・構造・プロセスの組合せ検討に役立つマテリアルデータを収集し利活用できる環境を構築し、最先端のMEMSやパワーエレクトロニクスなど、高度なデバイスのデータ駆動型研究開発に貢献しています。このたび、文部科学省より、本事業で蓄積されてきた約11万件の構造化データの共用サービスが日本の学術界・産業界へ向けて9月30日から本格開始されることが発表されました。構造化データの件数は今後も蓄積され続け、年間数十万件の増加が見込まれます。共用データの利用を希望する研究者は、所定の利用料を支払うことにより、当該データをダウンロードして利用することが可能となります。活用ユースケースとして、① 実験条件設定支援・② 計算データ等との統合活用・③ 教育コンテンツ等への展開、などが想定されています。AIや機械学習などにもデータの利活用が可能となっており、本データ共用を通じてデータ駆動型マテリアル研究開発のさらなる加速が期待されます。詳しい内容については、こちらをご参照ください。【データ共用サービスの概要】・サービス開始:2025年9月30日予定・提供するデータ:ARIMにおいて共用する約1,200台の機器を利用する研究から創出された、各種測定値、グラフ、画像など豊富なマテリアルデータに関する構造化データを、ダウンロードして利用することが可能。これらには実験条件に関する情報やサンプル情報等のメタデータが含まれる。・利用可能な構造化データ件数:約11万件(2025年7月時点)※新しい構造化データは随時追加され、年間数十万件ずつ増加見込み。・データの特徴:装置ごとに異なるデータ形式を統一化し、AIや機械学習などにもデータの利活用が可能。失敗データを含む様々な実験データを蓄積。各種材料について、物性値・測定・解析データのほか、材料の合成や半導体・デバイス加工における温度や圧力などの実験条件、プロセスデータ等も紐づけ。【関連リンク】文部科学省プレスリリース(https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01556.html)文部科学省マテリアル先端リサーチインフラHP(https://nanonet.go.jp/)香川大学マテリアル先端リサーチインフラ事業HP(https://www.kagawa-u.ac.jp/arim/)ARIM Japan データポータル(https://nanonet.go.jp/data_service/)==============================【問い合わせ先】香川大学微細構造デバイス統合研究センターE-mail : mems1-h@kagawa-u.ac.jp
    2025.08.27
    お知らせ
    マテリアル先端リサーチインフラ(ARIM)事業において蓄積された、10万件を超える構造化データの共用サービスが本格開始されます
  • FROM香川の低圧プラズマ装置を移設しました。移設後:FROM香川 計測室移設前:FROM香川 クリーンルーム
    2025.07.14
    お知らせ
    「低圧プラズマ装置」移設のご案内
  • 「卓上ドラフトチャンバー(成形装置群)」を導入し、運用を開始しています。
    2025.07.14
    お知らせ
    新規導入装置のお知らせ
  • 2025年5月1日から、「成形装置群」の共用を開始しました。(装置名をクリックすると、ARIM Japanのページが開きます。)[成形装置群]に含まれる装置卓上ドラフトチャンバー(ダクトレスヒュームフード)クリーンベンチレーザー加工機真空脱泡装置撹拌機スピンコーター( φ160mm, 12,000rpmまで)オーブンホットプレート測定顕微鏡(反射光・透過光)倒立顕微鏡(蛍光・透過光)ゴム硬度計精密天秤
    2025.05.01
    お知らせ
    成形装置群の共用を開始しました