2015年06月04日  その他

ネパールの協定校トリブバン大学の被災状況報告と義援金贈呈

2015年4月25日にネパールにおいてマグニチュード7.8の地震が発生し、5月28日に香川大学工学部の長谷川修一教授と宮本慎宏助教が、ネパールの協定校トリブバン大学を訪問し、Prof. Dr. Hira Bahadur Maharjan 学長に、工学部教職員と学生からの義援金1回目として14万7千円を手渡しました。

Maharjan 学長は、「トリブバン大学のキャンパスはネパール各地にあり、建物や設備は大きな被害を受けたので、トリブバン大学の再建基金として活用したい」と謝意を述べられました。地震が起こったのが土曜日の昼だったため、大学の建物内にいた人が限られており、人的被害が少なかったのが不幸中の幸いとのことでした。しかし、本部キャンパスの学長室のあった中央事務所が被災して立入り禁止となっており、大学を6 月13 日まで休みとし、学生は被災者支援のボランティア活動に従事しているとのことでした。

また、長谷川教授は、ヒマラヤ保全グループを訪問し、Gangalal Tuladhar 議長 (ネパール民主連邦共和国制憲議会議員、前教育大臣、香川大学客員教授)とRanjan Kumar Dahal 准教授(香川大学客員教授)に香川県の浜田恵造知事からのお見舞い状を手渡し、ネパールの復興についての意見交換を行いました。そして、地すべり学会調査団と合流して、日本大使館を訪問し、小川正史大使、JICA ネパール事務所の田中所長らと情報交換を行いました。さらに、長谷川教授は、副首相の公邸でBamdev Gautam 副首相兼内務大臣と意見交換をし、副首相は、日本からのアドバイスによる復興支援を期待していますと述べられました。

長谷川教授は、引き続きネパールの復興支援のための研究調査に従事します。トリブバン大学支援のための募金活動は7月末まで香川大学全体で続けています。

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香川大学からの義援金をHira Bahadur Maharjan 学長に手渡す長谷川修一教授

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トリブバン大学本部キャンパスにある中央事務所の被災状況(2015.05.28)
1 階が潰れて3 階にあった学長室が2 階になっている。

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左から、Ranjan Kumar Dahal 准教授(香川大学客員教授)、Gangalal Tuladhar 議員(香川大学客員教授)、Bamdev Gautam 副首相・兼内務大臣、長谷川修一教授、宮本慎宏助教、多幾山法子首都大学東京准教授)