瀬戸内圏研究センターSeto Inland Sea Regional Research Center

香川県観音寺市の有明浜で、磯の生物ウオッチングを行いました!

 平成25年7月20日  於:観音寺有明浜
 平成25年7月20日(土)、午後1時から、第10回香川自然博物館シーサイドスクールが開催されました。これは、香川の水辺を考える会 代表の吉田一代さんらが主催し、香川県立笠田高等学校との共催で行ったもので、KJB瀬戸内基金助成事業の支援を受けて行われました。参加者は、小学生とその保護者、中学、高校生が総勢約40名になりました。

 このシーサイドスクールでは、香川大学瀬戸内圏研究センター一見和彦准教授が講師を務めました。また、香川大学農学部多田邦尚教授、山口一岩准教授ほか、研究室の学生・スタッフ一同が、グループでの磯や浜辺での生物観察や生物採集のお手伝いをしました。
 当日は晴天に恵まれ、伊吹島を遠方にみながら、美しい有明浜の砂浜と青い空のもと、観察会が行われました。また潮がどんどん引いていく中、磯や岩礁で約20種の指標生物を調査し、チェックシートに記入しました。岩をひっくり返して、貝がひっついていたり、小さなハゼやエビ、カニが出てきたりして、参加者は大人も子供も歓声をあげながら、楽しく観察していました。また、一部の生物は採集して、笠田高校の実験室へ持ち帰りました。
 笠田高校の実験室では、採集した生物を図鑑で調べました。そして、「瀬戸内海の海岸生物調査マニュアル」を使って、生息していた指標生物から有明浜の水質と生物環境(豊富さと多様性)がどのランクに相当するのか評価しました。その結果、有明浜の水質は「B:きれいな海」、生物環境(岩礁域のみ)は「C:やや乏しい」と判定されました。
広大な有明浜。沖に伊吹島が見える。 一見先生より、観察と記録方法の説明。
広大な有明浜。沖に伊吹島が見える。 一見先生より、観察と記録方法の説明。
岩礁帯での生物観察。 名前を調べながら記録。
岩礁帯での生物観察。 名前を調べながら記録。
こちらも観測中。 何を見つけたのかな?
こちらも観測中。 何を見つけたのかな?
皆さん、熱心に探索してます。 イカの卵だ!
皆さん、熱心に探索してます。 イカの卵だ!
笠田高校の理科実験室にて、採集した生物の確認。 図鑑と比較しながら、指標生物の確認。
笠田高校の理科実験室にて、採集した生物の確認。 図鑑と比較しながら、指標生物の確認。
顕微鏡でのプランクトン観察。 一見先生から、総評とまとめのお話。
顕微鏡でのプランクトン観察。 一見先生から、総評とまとめのお話。