「ウォッチング!海の生態系研修講座」に講師として参加しました。

平成23年7月29日 金曜日  於:庵治マリンステーション、志度湾、高島
 平成23年7月29日に開催された「ウォッチング!海の生態系研修講座」に、瀬戸内圏研究センターの一見和彦准教授が講師として参加しました。

 これは、香川県の高等学校及び特別支援学校の理数系教員の資質向上を目的として、香川県教育センターが主催し実施されたものです。講座では、主に香川県下のフィールドにおける観察と実習を行いました。

 まず参加者らは、午前中に、一見教員の講義「瀬戸内海の生態系」を受けた後、瀬戸内圏研究センターの調査船「カラヌスⅢ」に乗船し、志度湾において、海水や海底泥の採取、海洋プランクトンの採集、海底に生息する底生生物の観察などを行いました。

 午後からは、午前中に採集したプランクトンの顕微鏡観察を行いましたが、この日に出現していたプランクトン種は、とてもバラエティーに富んでおり、最も一般的な珪藻や甲殻類の他にも、赤潮プランクトン、貝毒プランクトン、二枚貝やゴカイの幼生などがたくさん見つかりました。1時間程度の観察でしたが、プランクトンの多様性に、参加者らは大変驚いていました。

 この後、瀬戸内圏研究センターの小型調査船「ノープリウスⅡ」で、庵治マリンステーション沖合の無人島「高島」へ移動し、岩礁帯や潮溜りの、いわゆる「潮間帯」において生物調査を行いました。

 様々な海藻類を始めとして、カメノテ、ヒザラガイ、ウニ、ヒトデ、アメフラシ、ウミウシなど、ここでも非常に多様な生物群を観察することが出来ました。

 この研修で経験されたことが、参加された先生方の授業などに十分に生かされるよう願ってやみません。
ノープリウスⅡで高島へ到着です! さて何が見つかるでしょうか?
ノープリウスⅡで高島へ到着です! さて何が見つかるでしょうか?
「カメノテ」です
「カメノテ」です これはなんだろう?
たくさん取れました! これはなんだろう?
たくさん取れました! お疲れさまでした!
閉じる