信頼性情報システム工学専修コース(平成19年以前入学生)

○信頼性情報システム工学専修コース(略称:専修コース)
専修コースは、情報工学、電子通信工学、信頼性工学のいずれかの分野に関して深く学習し応用できる能力を養成します。主に特定分野の技術力を武器に就職・進学活動を行いたい学生に勧めます。
選択した分野により、情報工学、電子通信工学、信頼性工学のそれぞれに対応する学習・教育目標であるD-1、D-2、D-3 からいずれか一つを選択してもらいます。ただし、どの分野に進んでも基礎は情報分野に置きます。
 
○学習・教育目標
専修コースでは、以下の学習・教育目標を設定しています。なお、これらのpdfリストマーク.jpg達成評価基準(PDF:203KB)も参照してください。
 
(A) 工学部の学生に必要な数理的基礎能力として、微積分の基礎、線形代数の基礎、電磁気学の基礎を修得する。
(B) 英文による技術文献の読解、および英語による技術分野の口頭コミュニケーションが少なくともできる程度の国際的コミュニケーション能力を身につける。
(C) 情報工学、電子通信工学および信頼性工学の各分野の基礎を修得する。このため、以下の5つをすべて達成すること。
(C-1) (a) アルゴリズムとデータ構造、(b) コンピュータシステムの構成とアーキテクチャ、(c) 情報ネットワーク、(d) ソフトウェアの設計、(e) プログラミング言語の諸概念、のすべての学習域にわたる、理論から問題分析・設計までの基礎的な知識およびその応用能力の修得。
(C-2) プログラミング能力の修得。
(C-3) 離散数学および確率・統計を含めた数学の知識およびその応用能力の修得。
(C-4) 電子通信工学分野の基礎科目の修得。
(C-5) 信頼性工学分野の基礎科目の修得。
(D) 以下のいずれか一つを選択して目標とする。
(D-1) ソフトウェア工学、計算機アーキテクチャ、計算機ネットワーク、データベース、知識処理、ヒューマンインタフェースとマルチメディア、シミュレーション等の学問領域から学習者が選択した科目を履修し、情報工学分野について(C-1)(C-2)よりも一歩進んだ知識を修得する。
(D-2) 電磁気学、電気・電子回路、インタフェース、電気電子計測、情報通信ネットワーク、電気通信法規等の学問領域から学習者が選択した科目を履修し、電子通信工学分野について(C-4)よりも一歩進んだ知識を修得する。
(D-3) 信頼性設計、リスク評価、ソフトウェア信頼性、シミュレーション、信頼性数理等の学問領域から学習者が選択した科目を履修し、信頼性工学分野について(C-5)よりも一歩進んだ知識を修得する。
(E) 講義で学んだ内容を、与えられた課題を通じて実践的に理解する。課題の解決方法を示し、また解決方法を評価することや実際に問題を解決することができる。
(F) 幅広い視野を持った多面的な能力を身につけ、技術が及ぼす影響について公衆の健康・安全、文化、経済、産業、環境、福祉、倫理、社会等の諸問題を踏まえた議論ができるようにする。
(G) 身に付けた知識をもとに計画的に調査、問題分析、コミュニケーション等の活動を行って課題を解決し、その成果をまとめるとともに、わかりやすく発表できる能力を卒業研究等を通じて身につける。
 
○修了要件
専修コースの修了要件は、卒業要件以外に制約があります。以下の説明中で「」は必修科目、{}は選択必修科目です。
 
平成18年以前に入学した学生と、平成19年に入学した学生で修了要件は異なりますが、平成18年以前の入学生であっても、平成19年入宇学生要件の適用が認められます。
 
[平成18年以前入学生向けの修了要件]
・学習・教育目標(A)に関する事項
全学共通科目の{数学C}、{数学D}、{物理学B}をすべて修得すること。
 
・学習・教育目標(C)に関する事項
(C-1) 次の学習域のすべてにわたる、理論からの問題分析・設計までの基礎的な知識およびその応用能力の修得
次表の必修科目(15単位)を修得した上、さらに表中の選択必修科目から7単位以上修得すること。

学習域 対応科目(専門基礎科目)
a) アルゴリズムとデータ構造 「データ構造とアルゴリズム」、「アルゴリズム演習」、{記号処理論}
b) コンピュータシステムの構成とアーキテクチャ

「計算機システム」、{論理回路}、「システムソフトウェア」、{データベース}、「システムソフトウェア演習I」、 システムソフトウェア演習II

c) 情報ネットワーク 「計算機ネットワークI」
d) ソフトウェアの設計 「ソフトウェア工学I」、「ソフトウェア工学演習」
e) プログラミング言語の諸概念 「プログラム言語論」、{知識工学基礎}

(C-2)プログラミング能力の修得
必修科目である「プログラミングI」、「プログラミング II」を修得すること。
(C-3)離散数学および確率・統計を含めた数学の知識およびその応用能力の修得
必修科目である「確率統計」、「情報数学」の他、{線形代数}、{微分・積分}、{ベクトル解析}、{数理演習 I}、{数理演習 II}、{応用統計解析}の科目群から6単位以上を修得すること。
(C-4)電子通信工学分野の基礎科目の修得
必修科目である「電気回路I」、「電気回路演習I」、「情報理論」の他、{電磁気学I}、{電子回路基礎}、{信号解析基礎}、{通信工学}の科目群から4単位以上修得すること。
(C-5)信頼性工学分野の基礎科目の修得
必修科目である「信頼性工学」、「信頼性工学演習」を修得すること。
 
・学習・教育目標(D)に関する事項
以下の一つの分野を選択してより深い学習を行う。下表から選択した一つの分野の科目群から、16単位以上修得すること。(専門専攻科目の卒業要件は必修の実験を含め32単位であることに注意。)

分野 対応科目(専門専攻科目)
情報工学 {計算機アーキテクチャ}、{ソフトウェア工学II}、{情報システム設計}、{ヒューマンインターフェイス}、{計算機ネットワークII}、{ソフトウェア信頼性}、{人間感性工学}、{メディア処理論}、{ネットワークセキュリティ}、{知識工学}、{ディジタル信号処理}、{情報通信システムI}、{情報通信システムII}、{数理シミュレーション}
電子通信工学 {電磁気学II}、{電気回路II}、{電気回路演習II}、{ディジタル信号処理}、{電気電子計測}、{インタフェース}、{光デバイス}、{電波・光工学}、{情報通信システムI}、{情報通信システムII}、{電気電子CAD}、{電気通信法規}、{計算機ネットワークII}
信頼性工学 「数理シミュレーション」、「信頼性数理」、「信頼性設計」、「リスク評価」、{ソフトウェア信頼性}、{ソフトウェア工学II}、{ヒューマンインターフェース}、{人間感性工学}、{ネットワークセキュリティ}、{計算機ネットワークII}、{情報通信システムI}、{ディジタル信号処理}、{情報システム設計}


・学習・教育目標(F)に関する事項
「工学倫理」を必ず修得すること。また、工学実務の履修を推奨する。


[平成19年入学生向けの修了要件]
・学習・教育目標(A)に関する事項
全学共通科目の{数学C}、{数学D}、{物理学B}をすべて修得すること。
 
・学習・教育目標(C)に関する事項
1. {記号処理論}、{論理回路}、{データベース}、{知識工学基礎}の科目群(計8単位)から4単位以上を修得すること。
2. {電磁気学I}、{電子回路基礎}、{信号解析基礎}、{通信工学}の科目群(計8単位)から4単位以上を修得すること。
 
・学習・教育目標(D)に関する事項]
以下の一つの分野を選択してより深い学習を行う。下表から選択した一つの分野の科目群から、16単位以上修得すること(専門専攻科目の卒業要件は必修の実験を含め32単位であることに注意)。

分野 対応科目(専門専攻科目)
情報工学
(計31単位から
16単位)
{計算機アーキテクチャ}、{メディア情報処理}、{リスク評価}、{数理シミュレーション}、{ソフトウェア工学Ⅱ}、{情報システム設計}、{ヒューマンインターフェース}、{人間感性工学}、{ソフトウェア信頼性}、{ネットワークセキュリティ}、{ソフトウェア開発演習}、{計算機ネットワークⅡ}、{ディジタル信号処理}、{情報通信システムⅠ}、{応用統計解析}、{情報通信システムⅡ}
電子通信工学
(計30単位から
16単位)
{ネットワークセキュリティ}、{ソフトウェア開発演習}、{計算機ネットワークⅡ}、{ディジタル信号処理}、{情報通信システムⅠ}、{応用統計解析}、{情報通信システムⅡ}、{電波・光工学}、{電気電子計測}、{インターフェース}、{光デバイス}、{電磁気学Ⅱ}、{電気回路Ⅱ}、{電気回路演習Ⅱ}、{電気電子CAD}、{電気通信法規}
信頼性工学
(計29単位から
16単位)

{○リスク評価}、{○数理シミュレーション}、{ソフトウェア工学Ⅱ}、情報システム設計ヒューマンインターフェース人間感性工学ソフトウェア信頼性ネットワークセキュリティソフトウェア開発演習計算機ネットワークⅡディジタル信号処理情報通信システムⅠ○応用統計解析○信頼性数理○信頼性設計

(注)○印の付いた5科目から3科目(6単位)以上、含めること。


・学習・教育目標(F)に関する事項]
「工学倫理」を必ず修得すること。また、工学実務の履修を推奨する。
 
・科目名に関する注意]
{メディア情報処理}は平成18年以前入学生向けの{メディア処理論}に対応しています。
{ソフトウェア開発演習}は平成18年以前入学生向けの{システムソフトウェア演習II}に対応しています。

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