1月26日(木)、27日(金)の2日間、附属坂出小学校第95回教育研究発表会が開催されました。北は北海道、南は長崎・宮崎と広く日本全国から約1200名を上回る参会者を迎え、盛会裏に終えることができました。

今年度は、研究テーマを『知の更新をめざした「思考力」の育成(3年次) -思考様式を共有化するユニバーサルデザインの授業づくり-』とし、学習集団の子ども全てに「思考力」を育てるため、教材と支援における働きかけを実践提案しました。

1日目午後には、「ユニバーサルデザインを生かした授業を目指して」という演題で石塚謙二先生(文部科学省特別支援教育調査官)のご講演がありました。また、2日目午後には、国語科 水戸部修治先生(文部科学省教科調査官)、社会科 澤井陽介先生(文部科学省教科調査官)、算数科 銀島文先生(国立教育政策研究所総括研究官)、理科 村山哲哉先生(文部科学省教科調査官)に、それぞれの分科会会場にて新学習指導要領が全面実施となった今後、各教科に求められる言語活動など、新しい時代の授業づくりについて、ご講演いただきました。さらに、直前の体育館授業(第6学年社会科)を巡って「『思考力』を育てる授業づくりの在り方」と題するシンポジウムを開催しました。子どもに「思考力」を育てるために、教科を横断して、あるいはそれぞれの教科独自に大切にしたいことについて、様々な視点からお話を頂くことができました。

大会を終え、参会された先生方からは、「研究の視点がすばらしい、意義深いテーマであった」「日頃の学級経営で大切にしていることが、各学級の子どもの姿に反映されている」「個々の子どもの『思考力』育成をめざして準備された教材や、授業での助言が素晴らしく、公立学校での実践の参考になった」「分科会やシンポジウムでは、現在の国の教育の流れに触れたり、教科を超えた鋭い議論を聞いたりすることができ、たいへん有意義だった」などのお言葉をいただきました。

(附属坂出小学校)