このたび香川大学では、教育学部、創造工学部、防犯パトロール隊による簡単な操作で地域安全マップを作成することができる防犯ウォーキングアプリを活用した地域安全マップ作成活動が子どもの防犯意識の向上などの成果をあげている点が高く評価され、「第15 回キッズデザイン賞」（主催：特定非営利活動法人キッズデザイン協議会）を受賞しました。
近年、子どもの犯罪被害を未然に防止することが求められ、その有効な方法として地域安全マップ作成活動が学校などで実施されてきています。ただ、地域安全マップ作成活動は、作成後に情報の確認や共有することが難しいことや時間がかかりすぎることなどが課題となっています。そこで、香川県警察本部の協力の下、簡便に地域安全マップを作成することができるアプリを開発し、アプリを活用した地域安全マップ作成活動を行っています。
開発したアプリは、従来の活動では実現できなかった即時共有性とランキング機能によるゲーム性を兼ね備えています。さらに、短時間で危険・安全個所のキーワードを学ぶことができる学習コンテンツを開発し、これにより大幅に時間を短縮して実施することが可能になりました。このアプリを用いて、本アプリを活用し、香川大学防犯パトロール隊が防犯ボランティア活動の一環として、地域の学校などで地域安全マップ作成活動を行っています。
【防犯ウォーキングアプリを活用した地域安全マップ作成活動の主な特徴】
・短時間での地域安全マップ作成活動の実施
・危険個所や安全箇所の地域安全マップへの登録の簡便性
・登録された情報をグループ間で共有、更新できる利便性
・ユーザビリティに配慮した直感的な操作性
・ランキング機能等のゲーミフィケーションの応用
・大学生等の若者世代の防犯ボランティア活動への参加機会の創出
・地域住民の防犯意識向上のための教材、交流ツールとしての活用性
【備考】
なお、本アプリの開発には、香川県警察本部、立正大学小宮信夫教授、福山大学平伸二教授に全面的な協力を頂いております。
【お問い合わせ先】
香川大学 産学連携・知的財産センター TEL：087-832-1672
香川大学 教育学部 大久保研究室 TEL：087-832-1530
香川大学 創造工学部 米谷研究室 TEL：087-864-2224