香川大学概要2013-2014
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昭和24年、香川師範学校・香川青年師範学校及び高松経済専門学校を母体として旧香川大学は発足しました。その後、昭和30年に農学部、56年に法学部、平成9年に工学部を設置、15年には旧香川大学と旧香川医科大学が統合して新しい香川大学が誕生し、翌16年、国立大学の法人化に伴って「国立大学法人香川大学」となり、現在に至っています。 香川大学憲章にもありますように、本学は、学術の中心として深く真理を探究し、その成果を社会に還元するとともに、瀬戸内圏内の中枢都市に位置する大学であることを踏まえ、学術文化の発展に寄与することを使命としています。 香川大学は、豊かな人間性と高い倫理性の上に、幅広い基礎力と高度な専門知識に支えられた課題探求能力を備え、国際的に活躍できる人材を育成しています。近年のグローバル化や情報化の進展、少子高齢化といった流れは、先の見通せない世界を創り出していますが、不確実な時代にあっても、最善の解を自ら導き出せる能力を持った人材の育成が欠かせません。 平成25年度には、社会第一線の方々を講師に、学習意欲の高い学生がもう一歩先へと歩む「アドバンスト・セミナー」はじめ、留学して語学力と国際的専門知識を身につける「グローバル人材育成」、職場等の防災に役立てる「防災士養成」、読書により豊かな人間性を養う「人間探求」などの「ネクストプログラム」も開始し、一芸に秀でた人材の育成を目指しています。瀬戸内国際芸術祭に参加した学生への単位認定はじめ、フィールドワークによる社会的スキルの涵養にも力を注いでいます。 また、香川大学は、多様な価値観の融合から発想される創造的・革新的基礎研究の上に、特色ある研究を開花させ、社会の諸課題の解決に向けた研究を展開しています。平成25年度には「研究戦略室」を設置し、異分野が融合した大型研究プロジェクトの開発を目指しています。 そして、香川大学は、「知」の源泉として、県や各市の政策も視野に入れつつ地域のニーズに応えるとともに、蓄積された研究成果をもとに、文化、産業、医療、生涯学習などの振興に寄与しています。産学協働して地域の産業振興に資する研究開発を推進するとともに、平成24年度に香川県内3箇所(東かがわ市、坂出市、三豊市)にサテライトオフィスを開設し、地域の方々に生涯学習の場を提供しています。 さらに、四国の大学がe-Learningを活用して教育の充実を図る「e-Knowledgeを基盤とした大学教育共同実施事業」や、四国の防災危機管理人材養成拠点として「四国防災・危機管理特別プログラム」の大学院開設など、大学間連携事業にも積極的に取り組んでいます。 香川大学は、「地域の知の拠点」として、そして「地域に根ざした学生中心の大学」として、今後とも地域社会に貢献してまいります。 皆さまのご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。学長 長尾 省吾プロフィール学長挨拶1KAGAWA UNIVERSITY

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