平成21年度協定校訪問(藤澤智/知能機械システム工学専攻1年)

協定校訪問を通して
 最初に訪れた大学では日本語を学んでいる学生と交流したが、とても日本語が上手く英語を使わず、ほとんど日本語でコミュニケーションがとれた。韓国語と日本語は文法が似ており、学び易いらしい。この大学で見学した中で学生がアイデアをだし作成した個性的なダンボール製のイスや、木製のオブジェのようなものがあり興味を持った。また訪問した韓国の大学全てがそうだったが、敷地が広く建物の多さに驚かされた。大きな体育館やトレーニング場もあり、国際会議なども行うホールも見られた。この香大との規模の違いに驚いた。
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▲学生が制作したイス
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▲南ソウル大学の建物
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▲南ソウル大学のホール

 協定校訪問の2校目はハンバット大学であったが、ここでも大学が大きく敷地の中が一つの町のように感じた。学生寮を貸してもらえたのだが、とても綺麗なところだった。とくにうらやましかったのは、寮の一階にトレーニングルームがあることだった。このトレーニングルームだが、二日目はハンバットの学生に許可をもらいちょっと使わせてもらうことが出来た。またこのハンバット大学の2日目には研究室見学があり、そこで印象に残った物の中に、学生が作成したオートマッチク自転車がある。これは自転車に加速度を計測する加速度センサと角度を計測するジャイロセンサが積んであり、これらの値から適したギアに自動でチェンジするというものである。特にこの自転車では加速度や速度による影響を考えるだけではなく、ジャイロセンサで角度を計速することで坂道になった時にギアがチェンジされるという点に驚いた。そしてこれを一人で作成し、政策期間は1ヶ月だという。この政策期間の短さにも驚いた。これが研究室での研究の一部として作成したのか、授業の一環で作成したのかはわからなかったが、香大工学部の実験などでもこのような物を造ることがしたいと思った。

 またハンバット大学では自分の研究と関連のあるミン先生の研究室を見学することが出来た。ミン先生の研究室では自動車関連の研究を行っており、ドライビングシミュレータや運転時に香りで覚醒をさせるという研究に使う部屋などを見学することが出来た。まずこのドライビングシミュレータだが、映像は割りと綺麗で自分の研究室でよく使われているWTKとはまた違うものであった。どういった研究に使うのかは解らなかったが、アクセルやブレーキ、ハンドル角が計測出来るようであったので用途は多いであろうと思われる。この研究室には1台のシミュレータしかなかったのだが、香大の自分の研究室には3台のシミュレータがありさらに横方向の動きや、車両のロール角を再現するものがあるという説明をすると驚いてくれていた。また香りで覚醒をさせるのに使う実験室は、テレビでもみるような、いかにも実験する部屋といった感じで雰囲気があった。この部屋では香りを被験者に嗅がせた後、残留する香りを取り除くことが出来るようで、実験で次の香りを嗅がせたときに前の影響が出ないといった部屋であった。
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▲学生の作成したAT自転車

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▲ドライビングシミュレータ

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▲香りの研究で使用する実験室

 最後に訪問した海洋大学は海に面していて砂浜がありとてもいい所だった。ここでは学校にはほとんどいなかったため大学のことはあまり分からなかったが、そのぶん向こうの学生とフリーでいる時間も長く、一番英語を使い交流出来たと言える。会話としては韓国と日本の違うところや、似ているところについて、韓国や日本の俳優や音楽、あとスポーツ選手についてなどの会話が多かった。ハンバットのときもある程度コミュニケーションがとれたが、ここで更に自信が持てるようになった。そして英語でこちらの伝えたいことが伝わったとき、そして相手の言いたいことが分かったときはとても嬉しかった。

 今まで英語の勉強といってもテストで点数をとるためにする勉強がほとんどで、実際に英語でここまで会話するというのがなかったため、英語での会話は楽しく、今後はTOEICの勉強だけでなく、会話の勉強もしていきたいと思った。

 この協定校訪問に参加しての感想として、本当に行ってよかったなと思っている。参加したメンバーも良かったし、韓国という国も楽しかった。みんなで買い物をしたり食事をしたり、ホテルでトランプをしたりと良い思い出が出来た。そして何より、初めて英語を使いここまで人とコミュニケーションをとれたことが本当によかった。初めは英語で会話出来るのだろうか、相手の言うことが聴けるだろうか、と不安だらけであったが、ジェスチャーを使いながら何とかなるものだと分かった。英語での会話は楽しく、また外国の人と英語でコミュニケーションがとりたいと本気で思えるようになったので、今後英語を勉強する上での目標が出来た。ハンバットで仲良くなった学生のうち2人は冬に香川大学に来るとのことなので、それまでに少しでも勉強しておき、沢山会話ができるように頑張りたいと思っている。
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