信頼性情報システム工学専攻1年 宮本亮一

インターンシップ期間:4ヶ月
インターンシップ受入れ協定校:サボア大学ポリテク・アヌシー・シャンベリー
インターンシップ先:LISTIC Laboratory(ポリテク・アヌシー・シャンベリー)
私は2009年9月24日から翌年1月29日までの約4ヶ月間、フランス南東部に位置する都市・アヌシーにある、サボア大学LISTIC Laboratoryにてインターンシップをおこないました。このインターンシップで私に与えられた課題は、LISTIC Laboratoryで開発されたeZFusion Systemに、香川大学知能機械システム工学科澤田研究室で開発されている触覚ディスプレイを組み込むための基本ソフトウェアを作ることでした。それまでに使用したことのないプログラミング言語を用いての開発は大変厳しく難しいものでしたが、日仏の両研究室の方々の適切な助言のおかげで、期間内に全ての作業を終えることができました。

このインターンシップでは、技術的な分野における能力向上はもちろんのこと、幾つかの新たな価値観を手に入れることができたと思っています。一つは仕事に対する姿勢です。日本では、仕事が生活の大半を占めるイメージがありますが、フランスでは、仕事はあくまでも生活の一部であるという考えがあるように感じました。というのも、午後5時ごろになると、ほとんどの学生・教員が大学内からいなくなるのです。仕事に費やす時間そのものは日本よりも短いかもしれませんが、作業中の集中力は高く、その作業効率の良さに驚きました。もう一つは、日本に対する考え方です。ある日の休憩時間に研究室の仲間に日本に対するイメージを尋ねたことがあります。その答えは、“日本人は勤勉で優秀、日本は素晴らしい国”というものでした。日本国内で生活をしていると、日本に対しての批判的な意見を耳にする機会が多いですが、海外からの視点というものはまた少し違ったものでした。この答えを聞いてから、日本人であることを誇りに思うとともに、私自信もそのイメージを変えてしまわないように動かなければならないという思いにもなり、その後のインターンシップのモチベーションにも繋がりました。

私はこのインターンシップを通して、様々な経験をし、多くのことを感じました。これらは決して国内では手にすることのできない貴重なものだったと思います。このような機会を与えてくださったことを感謝するとともに、今後も多くの学生がこのプログラムを通して海外インターンシップに派遣されることを願います。自ら足を運ぶことで、私が経験し感じたこととはまた違った思いを手に入れられると思います。
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