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新任教員講演会(情報システム・セキュリティコース、情報通信コース)を開催します。

情報システム・セキュリティコース、情報通信コース合同で、本年度着任の喜田弘司准教授、藤本憲市准教授、また昨年度着任の米谷雄介助教の講演会を下記のように開催いたします。情報システム・セキュリティコース・情報通信コースの設置に伴い新たにスタートする研究活動の情報提供を目的としていますので、学内外の多くの方にご来聴いただければ幸いです。ご興味のある方はお気軽にご来場いただき、今後の研究交流・産学交流にお役立てください。

※参加申込不要。駐車場あり。

日時:2018年6月25日(月)15:00~17:00
場所:香川大学創造工学部林町キャンパス(高松市林町2217-20) 6号館2階 6202教室

1.藤本憲市 准教授(情報通信コース) [15:00~15:40]
題目:被曝低減を目指すComputed Tomography
概要:
医用機器分野における代表的な逆問題として,X線による被写体の透過像データから被写体内部のX線吸収係数分布を推定(画像化)するというX線断層像再構成問題,いわゆるX線CT (Computed Tomography) があります。X線CT装置は現代の医療現場では欠かせない画像診断機器の一つとなっていますが,その一方で,医用X線画像検査における医療被曝が問題視されつつあります。このような状況下,X線検査における人体への照射線量の低減と高品質画像の高速再構成を両立できるX線CT装置の開発が急務となっています。本講演では,従来のCT画像再構成法の原理と特徴を概説するとともに,被曝量低減と画質(診断能)保持の両立可能性を秘めた新しいCT画像再構成法を紹介します。

2.喜田弘司 准教授(情報システム・セキュリティコース) [15:40~16:20]
題目:サイバーセキュリティ×人工知能 ~サイバー攻撃対策のパラダイムシフト~
概要:
近年、サイバー攻撃は多様化や巧妙化がますます加速しています。また、さまざまなモノがネットワークでつながるIoTが普及すれば、攻撃の対象は企業などの情報システムにとどまらず、社会システムや重要インフラなどへの脅威も高まります。一方で、セキュリティ分析官は急には育成が難しく、人材不足はますます深刻です。こういった状況下で、AI(人工知能)を応用した新たなセキュリティ対策が期待されています。本講演では、AIの本質、つまり何ができて何ができないかを、事例を使って簡単に説明します。これをふまえ、AIと分析官とが得意な部分をうまく分担することで、最も対策が難しい未知攻撃への対策が可能となる「自己学習型システム異常検知技術」を紹介します。

3.米谷雄介 助教(情報システム・セキュリティコース) [16:20~17:00]
題目:新たな知の流通経路を切り拓く知的支援システムの構築
   ~高等教育のラーニングイノベーションを目指して~
概要:
イノベーションは、「技術の革新にとどまらず、これまでとは全く違った新たな考え方、仕組みを取り入れて、新たな価値を生み出し、社会的に大きな変化を起こすこと」と定義され、イノベーションの創出は社会的課題として位置づけられている。これに対し、知の拠点である高等教育機関には、効率的なリカレント教育の機能や、多様な参加者の知識交換を促進する教育環境の提供が求められている。本講演では、高等教育における多様な知の流通経路の開拓を目指して開発を進めている各種の知的支援システムについて紹介する。