グローバル人材の育成

司会 これからの時代、都市部だけでなく地方でも、世界で活躍する人材が必要になってきます。グローバル人材の育成について、ご意見をお聞かせください。

杉岡 大学時代に外国や外国人との交流の機会を多く持つのは非常にいいことだと思います。私が大学生の頃は喋るために学問していましたが、今や語学や外国人との交流は、自分の夢ややりたい事を叶えるための手段だと思います。語学とは関係のない一般の授業も英語で行うなどの特徴を持たせてもよいのではないでしょうか。

大西 グローバル化を象徴し、アピールできるものが何かあればいいと思います。香川大学は留学生の受入れが多いのも特徴のようです。県内に残って活躍してもらえるのが一番ですが、帰国しても、世界中に、高松ファン・香川ファンを増やすことになります。人脈として生き、非常によい効果があると感じます。市でもご出来る限りの支援を行いたいと思います。

司会 藤岡さんが代表取締役を務める帝國製薬は海外にも拠点がありますが、グローバルな人材を育てるには何が必要とお考えですか。

藤岡 弊社は貼り薬の会社で、中国に工場があり、アメリカにも子会社がございます。特に成形されたパップ剤は、外国にはない日本固有の文化で、弊社子会社がアメリカで初めて処方箋薬として、パップ剤の承認を取得しました。海外ではまだブルーオーシャンで売れる可能性もありますが、どのようなニーズが、どこにあるのかを探索するためには、語学をやらざるを得ません。
 ほどほどの語学力の者でも、海外に赴き、会社を立ち上げ、社員を雇い、情報を収集し、交渉する、まさにツールとして英語を使うとなると、否が応でも驚くほど急速に語学が身に付きます。このようにツールとして外国語から逃れられない状況をつくることは、たいへん有効だと思います。大学であれば、多くの留学生と交流せざるを得ない環境を作ればいいのではないでしょうか。

長尾 現在本学には、世界中に連携大学が学部レベルを入れると100近くあり、留学生の派遣や受け入れを相互に行っています。 前でも述べたネクストプログラムでは、「グローバル人材育成プログラム」として、語学力向上を図り留学を支援する特別教育プログラムを設けております。英語と中国語のコースがあり、一定の課題をクリアすると大学が留学をサポートします。韓国語コースの要望もあり、検討中です。現在までに英語コースで6名、中国語コースで5名が留学を果たしており、見違えるように大きな人間になって戻ってきています。彼らに自らの体験や留学のメリットを語ってもらい、留学者数を増やしたいと思います。
 また、留学生受け入れ推進のためには国際寮の新設を検討しています。留学生と本学の学生が混住できる空間ができれば、交流も進むでしょう。

司会 時間となりましたので、最後に学長からご挨拶をさせていただきます。

長尾 今日は貴重な時間をありがとうございます。今日いただいたご意見を、わたくしの2期目の大学運営の指針として活用したいと思います。これからも変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

香川大学 学長 長尾省吾・高松市長 大西秀人・帝國製薬株式会社 代表取締役社長 藤岡実佐子(本学経営協議会委員)・NHK高松放送局 局長 杉岡純

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