危機管理先端教育研究センター長挨拶

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東日本大震災が発生して既に5年が経ちました。当時、M9規模の地震の発生、数十mに達する津波の来襲は、想定外の事態と報道されました。しかし、千年、二千年と過去を遡れば想定できたという意見もあります。
平成28年熊本地震では、4月14日夜に震度7の前震、4月16日未明に震度7の本震が発生しました。このように28時間程度の短期間に震度7の揺れが2度観測され、過去に経験がない想定外の事態と報道されました。しかし、今後はこのように強い揺れが短期間に連続して発生することも想定しておく必要があります。
想定内か想定外かを問わず起こる最悪の事態に対して、災害発生前、発生中、発生後の各段階で状況に応じて、レジリエンス(強く、しなやか、臨機応変)に被害軽減を図ることが重要です。この考え方が「減災」、「縮災」という新しい防災・危機管理の考え方です。
レジリエンスとは、「環境の変化や外乱の発生前、発生中、発生後に、社会の中で活動を続ける組織や技術システムがその機能を調整し、想定内、想定外いずれの状況でも必要な行動・動作を維持できる能力(予見能力、監視能力、対処能力、学習能力)である」と定義されています。この考え方が「レジリエンスサイエンス」であり、実践する手法が「レジリエンスエンジニアリング」です。
「危機管理先端教育研究センター」では、「南海トラフ巨大地震」や「首都直下地震」等の大規模広域地震災害や多様化・グローバル化する危機に対して、最悪の事態を回避し早期の復旧・復興を図るために、「レジリエンスサイエンス/エンジニアリング」を活用した最先端の教育研究を推進し、地域防災力の向上に貢献します。具体的には、図に示す7つの教育・研究活動を実施し、地域社会のレジリエンス(「縮災力」、「減災力」)向上を目指します。
なお、旧危機管理研究センター(平成20年4月設置)を中心に実施してまいりました「防災士養成講座(学部生、市民対象)」や「四国防災・危機管理特別プログラム(大学院生、社会人対象)」の開講、「防災危機管理教育訓練シミュレーター」による公開訓練につきましては、「危機管理先端教育研究センター」が引続き実施してまいります。皆様のご参加をお待ちしています。

香川大学 四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 副機構長
危機管理先端教育研究センター長  白木 渡

危機管理先端教育研究センター

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