2013年06月11日

災害状況再現・対応能力訓練システムの公開訓練を実施しました。

平成25年6月11日、3D-VR(3次元バーチャルリアリティ)を活用した、災害状況再現・対応能力訓練システム~世界イチ受けたい100回学べる訓練システム~の公開訓練を、香川大学危機管理研究センターにおいて実施いたしました。

白木 渡センター長より災害状況再現・対応能力訓練システムの概要説明があり、その後、災害状況再現・対応能力訓練システムのデモンストレーションが行われました。

訓練者として、香川県教育委員会職員の方にご参加頂きました。小学2年生のクラス(32名)が、授業中に強い地震に遭遇したという設定で、担任(訓練者)が映し出されるリアリティーある映像から、周囲の状況を判断し、児童を避難場所である校庭まで避難誘導させるというシナリオで、訓練者の行動に合わせてナレーターが状況を説明し、オペレーターが、制御端末を操作しました。システムには、人の動きを記録するカメラやセンサーも設置されており、訓練実施後に訓練者の対応を振り返る事も可能です。

訓練者は、地震発生直後には避難路確保のために教室のドアを開け、児童に対しては「落ち着いて、机の下に潜りなさい」と何度も大声で呼びかけました。揺れが収まり避難する場面では、廊下に割れた窓ガラスが散乱している様子が写し出され、「ガラスを踏まないように気をつけて」と児童に呼びかけながら、校庭まで誘導しました。

訓練では蛍光灯の落下や、窓ガラスの散乱の様子がリアリティーある映像で映し出され、実際の地震に遭遇した際と同じような感覚で、訓練を実施する事が出来ました。

今後は、訓練者からの意見をフィードバックすると共に、訓練シナリオも様々なパターンで用意し訓練者のコンピテンシー能力を向上出来る訓練カリキュラムの開発に取りむ予定です。

今回の訓練には、行政・企業、地域の防災・危機管理従事者、報道関係者など約55名の方にご参加頂きました。

(参考)訓練施設

災害状況再現・対応能力訓練システムの構成

災害状況再現・対応能力訓練システムの構成

災害状況再現・対応能力訓練システムの概要説明の様子

災害状況再現・対応能力訓練システムの概要説明の様子

災害状況再現・対応能力訓練システムのデモンストレーションの様子

災害状況再現・対応能力訓練システムのデモンストレーションの様子

CSMRC