[1] オールハザードアプローチに基づく危機管理教育プログラムの開発と基盤教育の実施

アメリカでは、自然災害や人為災害など災害の種類や規模、対応組織を問わず、全ての災害に「ひとつの組織行動原則(オールハザードアプローチ)」で対応するという考え方があります。現場レベルでの対応は災害の種類や規模により変りますが、災害の種類や規模に関わらず、人々の生命や財産、そして環境に与える損失を最低限にとどめることを優先して災害対応に当たるとされています。そのために、ICS(インシデント・コマンド・システム)と呼ばれる災害現場・事件現場などにおける標準化されたマネジメント・システム(現場指揮システム、総合調整システム)が開発され、指揮命令系統や危機管理手法が標準化されています。
日本では、まだこのような考え方に基づいて防災・危機管理教育を実施できるプログラムや機関がありません。当機構では、日本版オールハザードアプローチに基づいた教育プログラムを開発するとともに、全学部生・大学院生を対象とした文理統合型の危機管理教育を実施し、グローバルに活躍できるレジリエンスサイエンスリーダーを育成します。

オールハザードアプローチイメージ図

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