令和3年9月3日(金)15:00~16:30に、全学FD・SD「課題解決のための助成金獲得及び事業展開戦略について JICA草の根技術協力事業(カンボジアにおける学校保健室体制構築事業)から学ぶこと」を開催し、約60名の学内教職員及び学生と学外関係者にご参加いただきました。

FD・SDに先立ち、上田夏生医学部長から開会のご挨拶があり、今回主体となって実施した医学部の国際貢献への姿勢が紹介されました。次いで筧善行学長が、今回のプロジェクトで、保健教育の「香川大学モデル」をカンボジアの状況に適合する形で構築・導入することに成功し、カンボジア政府から大きな評価と感謝を受けたことを紹介され、国際貢献のモデルケースであるのでFD・SDで学んで欲しいと強調されました。また、JICA四国センター小林秀弥所長から、「JICA四国における大学連携」と題し、JICAと大学の持つ知見や資源等を活かし、国内と開発途上国の一元的な課題解決を目指すというJICAの基本的考え方が紹介され、国際貢献活動におけるJICAと大学との連携の重要性が示されました。德田雅明副学長は、本学における国際貢献活動を紹介し、SDGsを意識して活動をすることが重要であると述べられました。

FD・SDでは、医学部の清水裕子教授から、本事業の特徴や申請・計画・報告手続における注意点から、事業内容に至るまで、エピソードを交え詳細に語られました。特に、事前の現地調査に基づき、先方政府や外部専門家を含め様々な機関や人物との連携が不可欠であることとともに、最も大切なことは、国情や人々の価値観に寄り添いつつ、人材育成や自立化支援を念頭に置いた支援を実施することであるとの説明がありました。なお、今後の展開として、JICAによる本事業終了後も厚生労働省や文部科学省の関連事業を通じて、カンボジアにおける保健事業は継続していくということが説明されました。

次いで尾上能久客員教授から、JICA事業の特徴について説明があり、参加者に対して、ぜひ積極的にJICA事業にご応募いただきたいと呼びかけられました。最後に和田健司医学部国際交流委員長から、一層の国際交流・国際貢献への力強い意思表明があり閉会となりました。