教育理念

香川大学工学部は、1997年10月1日に創設されました。20世紀の急激な科学技術の発展は、快適性、利便性をもたらしましたが、その反面で人類存続の危機を招く様々な問題を引き起こしました。香川大学工学部では教育理念を「文理融合による超学際工学の創造」と定め、21世紀の社会を支える工学のあるべき姿を真剣に模索し続けています。すなわち従来の狭い工学分野の枠組みにとらわれることなく、人間、社会、自然、人工物という工学の対象をグローバルな視点から正しく理解し、多角的視点を持った新しい工学技術者を養成します。

教育目標

工学を支える自然科学や人文・社会科学など諸科学の基礎を備え、それを基に工学的課題を数理的能力、実践的能力及び多角的思考能力を用いて解決することができ、また工学の社会的な役割を十分に認識し、新しい課題を探求する能力、社会・地域とのコミュニケーション能力、国際社会とのコミュニケーション能力などの素養を備えた技術者を養成することを目標としています。

教育内容


工学部学生が学ぶ授業科目は、「全学共通科目」と「学部開設科目」に大別されます。
「全学共通科目」は、全学学生を対象に開設する授業科目で、人間的教養を高めるための教養教育科目です。1年次学生を対象に大学の勉学に必要なスキルなどを少人数で学ぶ大学入門ゼミとIT社会において必要な力を身につける情報リテラシー、現代社会の課題・問題を学ぶ主題科目などからなります。
「学部開設科目」は、各学部学生を対象に開設する科目で、工学の専門家としての素養を身につけるための科目です。「学部開設科目」は、多角的思考能力、数理的基礎能力、コミュニケーション能力などを身につけるための工学基礎科目と、それぞれの分野の専門を深めるための専門科目に大別されます。これらの「学部開設科目」を通じて、幅広い視野と社会的責任感を持って問題探求のできる国際性のある技術者を養成します。
各学科では、次のような教育を行っています。
 
【安全システム建設工学科】
安全・安心で自然環境と調和した社会の構築をめざし、「自然環境マネジメント分野」、「建築・住環境デザイン分野」を柱とする教育を行い、土木、建築、環境、防災等の関連分野を俯瞰できる技術者を養成します。建設工学に関する基礎的技術に加え、自然と共生する安全で豊かな循環型社会のデザイン、地震・津波や風水害などの自然災害の被害軽減や危機管理、快適で質的価値の高い建築、住環境及び都市・田園の創造・再生に関する多様な技術を学び、資格を取得できます。
 
 
【電子・情報工学科】
情報、電子通信の分野を学べる学科です。まず1年半の導入・基礎学習によって自己適性と興味分野をじっくり見極めましょう。2年後半に情報系を主に学ぶ「情報環境コース」と電子通信系を主に学ぶ「電子情報通信コース」に分かれます。学科の伝統である信頼性工学も学び、安全安心な情報通信システムの技術を身につけてください。幅広い分野の職場で技術者として活躍できます。
 
【知能機械システム工学科】
機械工学の基礎として解析力、力学、制御、設計・製図を身につけ、その上で電気電子、情報といった機械を知能化する分野を学びます。研究室は微細機械から宇宙まで広範囲な分野があり、卒業研究や大学院の研究でそれらの一つに取り組み、高度な技術者として成長できます。このため、多くの先輩が、自動車、電機、情報や鉄鋼などの一流メーカーで活躍しています。
 
【材料創造工学科】
情報通信機器の発展、輸送機械の進化、医療の根幹を変えるナノテクノロジーなど、新機能材料の創造は常に先端技術を牽引しています。材料創造工学科では、従来、材料系、機械系、電気系、化学系、生物系、物理系などで分けて学んでいた材料系を学際的・有機的に統合し「環境材料化学分野」、「機械材料科学分野」、「光・電子材料科学分野」の3分野にまとめ、視野の広い新しい視点での教育実践を行います。

求める学生像

工学部では、次のような学生を求めています。

<知識・理解>
(1) 高等学校で学習する国語、外国語、数学、理科などを中心に、工学を学ぶために必要な基礎学力を有している。
<思考・判断>
(2) 物事を多面的に考察し、自分の考えを論理的にまとめることができる。
<関心・意欲・態度>
(3) 工学の分野に興味関心を持って自ら積極的に学習する意欲を持ち、身につけた知識・技術を、地域社会及び国際社会に役立てたいと考えている。
<技能・表現>
(4) 自分の考えを、他者からもわかりやすく日本語で表現できる。

工学部は、大学入試センター試験を課す一般入試(前期日程、後期日程)・特別選抜(推薦入試)、大学入試センター試験を免除する特別選抜(推薦入試、私費外国人留学生入試)及び編入学試験を実施しており、形態の異なる入学者選抜を実施することにより、多様な人材を受け入れます。
入学を希望する学生は、高等学校において、数学、理科、国語、英語を中心に基礎学力を身につけておいてください。工学部では、数値解析や情報処理などを行うソフトウェア、ビルやロボット・コンピュータなどのハードウェア、そしてそれらを支える新しい材料・物質などの設計・開発を行えるような専門知識を学びます。これらは、数学・理科の知識の上に成り立っています。なお、数学Ⅲの知識も極めて重要ですので、学ぶようにしてください。学科によって必要な理科の科目は多少異なっていますので、希望する学科に合わせて、物理、化学、生物、地学等から必要科目を身につけておいてください。

理系だからといって国語や英語、社会は学ばなくてよいということはありません。技術調査や報告書作成・製品紹介などを行うには文章の読解と作成の能力が必要ですし、特にチームで仕事をこなすには意思疎通の能力が求められます。現代の国際化社会においては国際コミュニケーション能力も求められています。大学の講義にてこのような能力を本格的に養うためには、高等学校でこれらの科目の基礎学力も身につけておく必要があります。

また、勉学だけでなく、生徒会活動やクラブ活動に主体的に取り組む、学園祭の運営に積極的に参加する、ボランティア活動に参加して様々な価値観をもつ人と触れ合う、夏休みを利用してホームステイを体験するといったような様々な経験を通して、幅広い視野と主体性・積極性を身につけた意欲ある学生を求めています。

選抜方法の趣旨


《一般入試》
前期日程
前期日程では、従来の文系理系の枠にとらわれない広い視点に基づく工学の創造をめざす学生を求めるために大学入試センター試験では5教科7科目を課しています。個別学力検査では、基礎的な理数系科目(数学・物理・化学)から1科目課しています。 
後期日程
後期日程では、科学技術に関するさまざまな問題に対する判断力や対応能力、将来国際社会で活躍するための基礎的能力などを総合的に問います。そこで、大学入試センター試験では、5教科7科目を課しています。また、個別学力検査では「21世紀にあるべき工学」を学ぶために必要な資質、能力などを問うことを目的とした小論文を課しています。
 
《特別選抜》
大学入試センター試験を免除する推薦入試(推薦Ⅰ)
推薦Ⅰでは、読解力、論理的思考力及び表現力等を評価するために小論文を課しています。小論文の素材は、特定の教科にかたよらず、人文・社会・自然等の広い分野から選んでいます。また、面接を行い、創造的な探求心、論理性、社会性、積極性などの観点から総合的に人物評価を行います。
大学入試センター試験を課する推薦入試(推薦Ⅱ)
推薦Ⅱでは、工学を学ぶために必要な基礎学力を大学入試センター試験の数学、理科、外国語の3教科4科目により評価します。また、調査書の審査では、勉学状況に加えて生徒会活動やクラブ活動などへの取り組み、特技や取得資格などを重視し、創造的な探求心、主体性、社会性、積極性などの観点から総合的に評価します。
私費外国人留学生入試
日本国の教育機関で教育を受ける目的をもって入国した外国人を対象としています。数学と理科について試問を行う面接を課しており、日本での大学教育の理解能力を評価します。
 
《編入学》
主に高等専門学校又は理工系短期大学の卒業者(卒業見込みを含む。)を対象としています。面接及び基礎学力に関する筆記試験を課す「一般」と、工学技術者となる意欲や資質を問う面接(専門分野の知識についての口頭試問を含む。)を課す「推薦」があります。

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