■第193号もくじ
 ◇香川大学イベントカレンダー
 ◇学長閑話
 ◇あつあつ釜あげニュース
 ◇カダイ・ラボ・・・経済学部 菊池講師
 ◇学生VOICE
 「TABLE FOR TWO」学生レポート
 ◇大学フォト
 ◇広報室より
 ◇讃岐弁講座
 
□・・・・香川大学イベントカレンダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▽学生サークルイベントカレンダー
 http://www.kagawa-u.ac.jp/2014/
▽香川大学イベントカレンダー(1月)
 http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201501.html
▽香川大学イベントカレンダー(2月)
 http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201502.html


◆◇◆◇◆◇⇒《学長閑話》

地方大学の学生は面白い(2) ・・・・・・・・・ 香川大学 学長 長尾省吾

 前回では、地方大学出身の学生は地域をプレートとして特異な潜在能力を持ち、
社会で活躍する素養が涵養される事、また海を渡ってチャレンジする学生の事を書
きました。

 今回は、本学学生の高い意思と能力を再認識した最近の出来事についてです。そ
れは、11月初旬に開催された本学卒業生を2年ごとにお迎えするホームカミング
デーでの事です。今年は、学生が存在感を大いに高めたものとなりました。まず、
総会では、学生3名により、昨年制定された学生憲章の披露があり、学歌斉唱とと
もにOB・OGの皆さんに感銘を与えました。特に、懇親パーティーは学生主催による
手作り感満載で、司会、進行、催しものなど大いに盛り上げてくれました。OB・OG
の皆さんに寄り添い、直接先輩後輩との交流の場を設ける配慮に、学長として本当
に嬉しく有り難く思えました。先輩たちも直に後輩に接して、母校への思い入れも
より深く、新たになったことでしょう。この様な志が、自発的に醸成されているこ
とが何よりも嬉しいものです。

 一方、大学祭のフィナーレイベントがサンポート高松大ホールで行われました。
多くの学外者も参加する中、学生諸君の工夫と熱演で大いに盛り上がったことを彼
らとともに喜びたいと思います。地域社会に目を向けた若者が、本学から出て来て
いる事を実感したイベントでした。
 近ごろの若者は・・・やりますね。


・・・・・あつあつ釜あげニュース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ▼平成26年度学長主催外国人留学生交歓会を開催
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/international/26/
 ▼香川大学学生表彰(学長表彰式)を実施
  http://www.kagawa-u.ac.jp/articles/000/014/815/
 ▼インターナショナルオフィス課外教育行事を実施
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/international/262/
 ▼第15回「学長と話そうin農学部」の開催
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/event/15in/
 ▼高松市総合防災訓練に防災サポートチームが参加
  http://www.kagawa-u.ac.jp/articles/000/014/758/
 ▼経済学部 瀬戸内圏研究センター学術講演会で稲田先生が研究報告
  http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/blog/2014/11/20141120setouchiken.html
 ▼経済学部 「第6回エコツーリズム学生シンポジウム」で研究発表
  http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/blog/2014/12/20141205eco.html
 ▼医学部 名誉教授が恩賜財団母子愛育会から母子保健功労者表彰
  http://www.med.kagawa-u.ac.jp/articles/000/000/870/
 ▼医学部 平成26年度医学教育等関係業務功労者として表彰
  http://www.med.kagawa-u.ac.jp/articles/000/000/873/
 ▼農学部 業界・企業研究セミナーを開催
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/
 ▼平成26年度前期ベストティーチャー表彰式を実施
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/
 ▼農学部 「国際インターンシップ in バンコク2014」を実施
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/
 ▼農学部 エントリーシート対策講座を開催
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/
 ▽今月の大学訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/admission/briefing/visit/

 

◆◇◆◇◆◇⇒《カダイ・ラボ》

ドイツ社会の過去と未来 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 菊池 雄太

 日本人にとって、ドイツはヨーロッパの国々の中でも馴染みがあるほうであり、
その社会や経済、政策について話題になることも多いと思います。

 ニュースでも盛んに取り上げられていましたが、2014年は、ドイツでベルリ
ンの壁が崩壊してちょうど25周年にあたります。そして2015年は、東西ドイ
ツ統一25周年です。ナチスによるユダヤ人虐殺という非道の歴史を残し、第2次
世界大戦でドイツは連合軍に降伏しました。その結果ドイツは敗戦国として連合軍
の占領下におかれたのですが、アメリカとソ連の対立という新たな国際関係が要因
となって、占領政策も一筋縄ではいかないことになりました。

 アメリカを中心とする資本主義陣営とソ連を中心とする社会主義陣営による対立
(冷戦)のもと、ドイツは1949年に東西に分断され、ドイツ連邦共和国(西ド
イツ、資本主義陣営)とドイツ民主共和国(東ドイツ、社会主義陣営)が成立しま
した。東ドイツの生活は、国家保安省、通称シュタージと呼ばれる秘密警察により
国民が常に見張られている監視社会であったと言われています。これは映画『善き
人のためのソナタ』に描かれています。東ドイツから西ドイツへの亡命者が増え、
社会主義経済体制の維持が限界に達したころ、ドイツは統一されます。しかし統一
されたドイツにバラ色の世界が待っていた、というわけにはなかなかいきませんで
した。
 
 東ドイツ時代の国営企業は解体され、多くの旧東ドイツ国民は職を失いました。
『グッバイ・レーニン!』という映画に、そのような描写があります。現在でも失
業や貧困は旧東ドイツ地域に著しく、たとえば旧東ドイツ地域の失業率は旧西ドイ
ツ地域の2倍に達しています。格差是正のために、連邦政府や旧西ドイツ諸州から、
多額の補助金が旧東ドイツ地域へ流れています。旧東ドイツ諸州の財政は、この補
助金に大きく依存した不健全なものです。2019年には補助金支給が停止するこ
とになっていますので、それまでに財政再建をすることが急務です。旧西ドイツ住
民と旧東ドイツ住民の間にある潜在的な溝は、今なおまだ埋め切れてはおらず、両
者から不満が噴出することもあります。
 
 ドイツに住んでいるのは、「旧西ドイツ人」と「旧東ドイツ人」だけではありま
せん。現在ドイツは、アメリカ、ロシアに次ぐ世界第3の移民国家です。ドイツ社
会は、新しく移住してきた人々とどのように融和していくのか、難しい問題に直面
しています。移住者のなかには、長年ドイツに住んでいるにも関わらずドイツ語を
まったく話せず、ひたすら移民共同体の中で暮らし、ドイツ社会に同化する気がな
いような人々もいます。そのような人々に教育を通じてドイツ語を習得してもらい、
ドイツ社会に関する知識を身に着け、この国に溶け込んでもらう努力が払われてい
ます。私がドイツで生活していたころ、ドイツ社会にうまく溶け込んでいる人と、
そうでない人の両方に会う機会が何度もありました。
 
 歴史的にみれば、ドイツを含めたヨーロッパは、人種、民族、出身、習俗、言語、
宗教、生活スタイルなどを異にする実に多様な人びとが混在して生きていた社会で
した。一方、そのような違いがもとになってさまざまな対立があった(ある)こと
も事実です。ドイツがそのような歴史的過程を踏まえ、現代の社会問題を直視する
ことでいかなる解決策を打ち出していくのか。日本人の立場からも、非常に注目さ
れるところです。

菊池先生のプロフィールを大学フォト内に掲載していますので、ご覧ください。


◆◇◆◇◆◇⇒《学生VOICE》

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 STEPは、香川大学でTABLE FOR TWOの活動を行っている団体です。かがわ国際
フェスタや香川大学祭での出店、学内でのイベント開催などを行っています。また、
学内の食堂でTFTメニューを販売しています。

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「TABLE FOR TWO~2人の食卓~」について
                   STEP代表 経済学部 2年 濱田奈津実

 「とびっきりの幸せを2つの食卓に届けたい」。そんな想いで、私たちはTABLE
FOR TWO(TFT)という活動を行っています。TFTのコンセプトは、“想いをかたち
にする”こと。社会貢献をしたいという想いが、給食というかたちになって途上国
の子どもたちに届けられます。
 
 今年度からは生協食堂でのTFTメニューの販売も始まり、少しずつ皆さんにTFTを
知ってもらえ始めたのではないかと思います。TFTのよい所は、一方的ではなくお
互いにメリットがあること、誰でも気軽に参加できることです。STEPは、少しでも
多くの人にTFTを知ってもらい、参加してもらうことで国際貢献に触れる機会を増
やすことを目的として活動しています。主な活動は、生協食堂で販売するメニュー
の考案と広報活動です。
 
 今後も、よりよいメニュー開発、広報活動を行い、学内外で TFTの輪を広げたい
です。ぜひ、あなたも“食べる国際貢献”に参加してみて下さい!


◇「TABLE FOR TWO(TFT)」とは
先進国で生きる私たち1人1人と、途上国で生きるもう1人の誰かが同じテーブルで
食事をするようにカロリーを分かち合うことで、途上国の飢餓や栄養失調、先進国の
肥満・生活習慣病を同時に解決しようとする新しい国際協力の形です。

◇STEPについては、Facebook「STEP×tft kagawa」を検索!


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◆◇◆◇◆◇⇒《大学フォト》
今月はアドバンスト・セミナーの様子などをお届けします。
            
                               
 http://www.kagawa-u.ac.jp/faculty/centers/pro/20144/201412/ 


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◆◇◆◇◆◇⇒《広報室より》

 今年も残りわずかとなってきました。香川大学の幸町キャンパスも、夜はイルミ
ネーションでクリスマスモードになります。
 
 以前、国際関係の仕事をしていたとき、毎年12月にはフランスのストラスブー
ルで開催される会議に出席したのですが、会議が終わったあと街中をよく歩きまし
た。マルシェ・ド・ノエル(クリスマス市)が開かれている時期なので、そこでヴ
ァン・ショー(温かいワイン)を飲み、コンフィチュール・ド・ノエル(クリスマ
スのジャム)を買うのが恒例でした。
 
 買い物をするときにはフランス語で話をするのですが、うまくコミュニケーショ
ンがとれるとうれしいものですね。みなさんも機会があれば、ヨーロッパでクリス
マスを過ごすと、良い経験ができると思います。(広報室)


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【讃岐弁講座】
 「いか」とは… 足が10本ある黒い墨をはくイカのことではありませんよ。お
正月に空にあげる凧のことです。江戸時代以前は凧のことを関東では「凧」、関西
では「イカ」と呼んでいたそうですから、その影響や名残があるのかもしれません
ね。また凧のことを「いかいか」ということもあるようです。
 なお、「凧」のことを「いか」や「いかいか」と言いますが、「凧あげ」のこと
を「いかあげ」や「いかいかあげ」とは言わないようです。

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   次回「香川大学メールマガジン」の発行は1月26日(月)です。

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『香川大学メールマガジン』(毎月1回 最終週月曜日発行)
 ・配信中止・配信変更・バックナンバーの閲覧及び、本誌ならびに香川大学
  に関するご意見、ご要望は、以下のホームページからお願いします。
  http://www.kagawa-u.ac.jp/faculty/centers/pro/mailmagazine/
 ・編集/発行:香川大学広報室 〒760-8521 高松市幸町1-1