■第187号もくじ
 ◇香川大学イベントカレンダー
 ◇広報室より
 ◇あつあつ釜あげニュース
 ◇カダイ・ラボ・・・経済学部 趙准教授
 ◇学生VOICE
  English Coffee Time参加学生からのメッセージ
 ◇大学フォト
 ◇讃岐弁講座
 
□・・・・香川大学イベントカレンダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▽学生サークルイベントカレンダー
 http://www.kagawa-u.ac.jp/2014/
▽香川大学イベントカレンダー(7月)
 http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201407.html
▽香川大学イベントカレンダー(8月)
 http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201408.html

 

◆◇◆◇◆◇⇒《広報室より》

 6月17日の夕方、香川大学内のオリーブ・スクエアでアドバンスト・セミナー
が開催されました。「国際協力のすすめー異文化における援助の在り方-」という
テーマで、香川大学インターナショナルオフィスの熊谷信広客員教授が講演しまし
た。
 熊谷先生は、独立行政法人国際協力機構(JICA)にてザンビア、ボツワナなどで
政府開発援助(ODA)の現場責任者として長期にわたり滞在し、実際に仕事をして
きた経験があり、とても貴重なお話を伺うことができました。

 そこで特に興味深かったのは、アフリカのある村に行って、現地の人にどのよう
な援助をしてほしいのかを聞いて井戸を掘ることにしたけども、1年後には壊れて
使い物になっていなかったという話でした。それは、調査員がある村を訪問しても、
短期間では表面的にしか理解が深まらず、そして、現地の人たちは、援助する側(
つまりJICA)が望みそうなものを察してその援助をお願いしてしまったということ
に原因があるとのことです。そのため井戸ができた最初はいいが、それを大事に管
理して継続して使い続けていくということにはならなかった、ということでした。

 このことは、香川大学にもあてはまる気もします。香川大学は、学生の声を反映
させて、新しい取組をする場合もあるのですが、それは本当に学生が望んでいるこ
となのか、短時間での意見交換だけでは本当に学生が望むことは分からないのでは
ないか、と考えることも必要ですね。(広報室)


・・・・・あつあつ釜あげニュース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ▼日本語語学研修プログラム研修生がインターナショナルオフィス長を表敬訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/international/20io/
 ▼エッカード大学生がインターナショナルオフィス長を表敬訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/articles/000/013/872/
 ▼国際研究支援センター研究会シリーズ平成26年度第1回研究会
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/international/261/
 ▼第13回「学長と話そう」-新入生との懇談-の開催
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/event/131/
 ▼ウエイトリフティング世界大会に向け学生が学長を表敬訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/articles/000/013/798/
 ▼コロラド州立大学生がインターナショナルオフィス長を表敬訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/articles/000/013/789/
 ▼中国・第四軍医大学との学術交流協定締結
  http://www.kagawa-u.ac.jp/articles/000/013/870/
 ▼医学部 「三大学学生交流会」を開催
  http://www.med.kagawa-u.ac.jp/articles/000/000/785/
 ▼工学部 交通安全セミナーを開催
  http://www.kagawa-u.ac.jp/kagawa-u_eng/articles/000/013/792/
 ▼農学部 ホームカミングセミナーを開催
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/
 ▼農学部 平成25年度農学部学業奨励賞授与式を実施
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/
 ▼農学部 前期就職活動スタートガイダンス及び大学院進学のすすめを開催
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/
 ▼農学部 就職ガイダンス「キャリア支援センターの活用法」を開催
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/
 ▽今月の大学訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/admission/briefing/visit/


◆◇◆◇◆◇⇒《カダイ・ラボ》

日本型サービス企業の国際化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 趙 命来

 世界市場で成功を収める日本企業を挙げてみると、トヨタ、ホンダ、ソニー、キ
ャノン・・・など枚挙にいとまがないでしょう。しかし、その多くは製造企業の事
例ではないでしょうか。サービス分野においても、世界的な事業展開に成功してい
る企業はあります。マクドナルド、スターバックスなどに代表されるようにその多
くがアメリカ系のサービス企業であり、その中に日本の企業を見つけるのは容易で
はありません。なぜ日本のサービス企業の国際化が遅れているのでしょうか。
 
 みなさん、サービスとは何でしょうか。おそらくみなさんの多くは、従業員の態
度、無料、サービス精神や理念などを思い浮かべるでしょう。欧米においてサービ
スはチップ文化で分かるように、商品として購入するものを表す場合が多いのです。
では、サービス研究者はサービスをどのように理解しているのでしょうか。サービ
ス研究者の間では、サービスは便益を生み出す「活動(パフォーマンス)」として
理解するのが共通の認識です。サービスが活動であるために、サービスの提供に従
業員と顧客との相互作用、つまり人に依存する部分が多く、その国の生活様式によ
って、サービスを提供する活動も大きく異なっています。たとえば、食事の習慣を
例に挙げると、食事時間の長さと時間帯、食物の種類、食事に伴う飲料などの食事
習慣の違いは、各国のレストランが提供するサービスに差異を生じさせます。
 
 このようにサービスはある国の日常生活に根ざしたものであると考えられます。
このようなサービスの特性を「サービスの文化性」と呼ぶことができます。
サービスの文化性は、サービス企業が国境を越え事業を展開する際に、初めて現れ
る特性であり、現地文化と激しい衝突をすることになります。これがサービス企業
の海外展開を困難にする要因の1つだと考えられます。

 この衝突の発生と克服こそが、サービス企業の国際化研究におけるもっとも根源
的かつ固有の課題であると私は認識しています。伝統的なアメリカ流のグローバル
・マーケティングでは、一般的に世界共通市場を前提とし、アメリカの競争優位性
を、国境を越えて他の国にも適応できると想定しています。つまり世界を席巻して
いるアメリカのサービス企業の多くは文化を排除しアメリカで開発したサービスに
標準化をはかり、効果的かつ効率的に海外展開を行っています。

 ところが、近年アジア新興国を中心に積極的に海外展開をしている日本のサービ
ス企業は、アメリカのそれと違うやり方で事業を行っています。私は、毎年ゼミ生
を連れて海外市場調査に行っていますが、現地で学生たちと視察した日本の外食サ
ービス企業(もちろん、外食だけではなく、多種多様な日本のサービス業が海外に
進出しています)、たとえば、CoCo壱番屋、大戸屋などは日本のそれとは違ってい
ることに気づきます。店舗コンセプト、店内の雰囲気、顧客層などは明らかに日本
と異なっています。
 
 とはいえ、日本的サービスは現地に否定されているようには思えません。むしろ
きめ細かな日本流接客サービスは現地文化とうまく接合され、受け入れられている
ように見えます。すなわち異文化間接合による新たな文化として、これまで日本に
もなかった、進出国にもなかった、全く新しいサービス経験を提供しています。日
本サービス企業は、異文化間の衝突を国際化の阻害要因として捉えるのではなく、
新たな創造の可能性として捉え、異文化間相互作用を通じて進出国において新しい
サービス経験を生み出しているのです。
 
 グローバル化と言われている現在においても、グローバル・マーケティングにお
ける文化は依然として重要な役割を担っています。世界は一つの「グローバル市場
」ではなく、むしろ「村市場」で構成されています。日本のサービス企業が行って
いる、進出国における異文化間相互作用を通じて、新たなサービス経験を創造して
いくプロセスは、アメリカ型国際化と異なり、少し時間が掛かる国際化かもしれま
せん。しかし、このような日本型サービス企業の国際化こそが、文化の多様性を活
かしたグローバル・マーケティングであり、人間的な価値があると私は思っていま
す。

趙先生のプロフィールを大学フォト内に掲載していますので、ご覧ください。


◆◇◆◇◆◇⇒《学生VOICE》

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 今月は、6月2日に行われたEnglish Coffee Timeに参加したアマラさん、太田
さんのレポートをお届けします。
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      ・・・・・ 教育学部 教員研修留学生 アマラ チャンタマリー
My ‘Monday Event’ Experience
Hello. My name is Ammala CHANTHAMALY. I am 31 years old. I am from Laos
and I work as a teacher of English at LuangPrabang Teacher Training
College in Laos.

Kagawa University organizes many activities for the benefit of
international students. One of those interesting activities is the‘
Monday Event’, which actually consists of three separate events (Coffee
Time, Movie Time, and Lunch Presentation Meeting) held in succession. It
aims at improving students’ communication skills, exchanging culture,
and of course, improving international students’ Japanese language
skills. This event is held weekly on Mondays, lunch time. Students bring
their own food and drinks while some delicious snacks and drinks are
provided by the university (only during the Coffee Time).

At the Lunch Presentation Meeting, students make some presentations of
any topic they like. Topics may be on local food, drink, festivals,
traditions and culture, tourist attraction and manners. Each presenter
always receives a certificate of appreciation after he/she finishes the
presentation. During Movie Time, students watch movies or Japanese anime.
Students benefit from this event through getting to know each other,
learning from each other, and making friends while actively exploring the
various cultures of the students.

One of the other great things about this event is that it can be a very
good opportunity for international students to practice their Japanese
with the native speakers freely. Personally, I sometimes make mistakes
when I try to talk in Japanese with my friends, but I think this is the
best way to learn from them. Consequently, it makes me feel more
comfortable and more confident to talk. On the other hand, it is also a
perfect time for Japanese students to communicate with the international
students in English language.

It can be said that the number of students who join this event is
increasing. This is because of a very good management of the university
and administrative staff members. Moreover, for a better and valuable
memory, an effective way to encourage students to join this event more
and more is that, the students’ new photos are uploaded on Facebook
every week.

 

           ・・・・・ ICES(香川大学異文化交流会) 太田 知里

 香川大学では、毎週月曜日の12時から1時まで、香川大学の学生と留学生が交
流できるイベントを行っています。お菓子やジュースを飲みながら、気軽に楽しく
話せる『Coffee Time』、日本人学生と留学生が一人ずつ自国の文化を紹介する
『Lunch Presentation 』を交互に行います。
 
 今回の『Coffee Time』では、留学生、日本人学生を合わせて40人を超える参
加者が集まり、参加者は皆、さまざまな話題に花を咲かせ、笑顔の絶えない1時間
となり、とても有意義な時間を過ごしました。
 
 私自身も、国際交流に参加することで留学生と話す機会が増えていき、たくさん
友達もできました。国籍の違う学生が集まり、活動するというのは日常生活におい
て、なかなか体験できないこと。このような体験ができる環境にいるのは本当に恵
まれていると思います。
 
 これからも積極的に国際交流を行い、新しい発見や経験を通して、多くの知識を
身につけ、充実した大学生活にしていきたいです。

 

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◆◇◆◇◆◇⇒《大学フォト》
今月は6月10日に行なった学長と話そうの様子などをお届けします。    
                               
 http://www.kagawa-u.ac.jp/faculty/centers/pro/20144/20146/


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【讃岐弁講座】
 「ひしてがい」とは… 「一日おきに」という意味があります。ずいぶん前に梅
雨入りしましたが、最近はあまり雨が降っていません。晴れと雨とがひしてがいと
いう感じでしょうか。梅雨のジメジメは好きではないですが、あまり降らないのも
なんだか寂しく雨が待ち遠しいような気もします。不思議なものですね。
 
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   次回「香川大学メールマガジン」の発行は7月28日(月)です。

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『香川大学メールマガジン』(毎月1回 最終週月曜日発行)
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