教育理念

人類生存の基盤である生物資源の生産と活用は、農学の本質的な課題です。これらの課題に取り組むためには、動物・植物・微生物など生物資源への科学的理解とそれらを活用するためのテクノロジーを合わせもつ必要があります。本学部は、生物のもつ多様な機能や生物資源の有用性について科学的に理解を深め、食料の生産と生物資源の利用に役立つ教育を行い、社会に貢献する人材を養成します。

教育目標

本学部では、生物資源の生産と利用に関する諸領域について、共通的な基礎知識と技能を身につけるとともに、これらを基盤に5コース(応用生命科学、生物生産科学、環境科学、生物資源機能化学、食品科学の各コース)の専門分野を体系的に、より深く学習します。このような修学を通じ、高度な専門的素養に加えて、豊かな人間性、広い視野、課題探求能力を備えた人材を養成することを目標とします。

教育内容

農学部生の履修する授業科目は「全学共通科目」と「学部開設科目」に大別されます。「全学共通科目」は幅広い教養を身につけるために全学学生を対象に開設された授業科目であり、「主題科目」「大学入門ゼミ」「情報リテラシー」「学問基礎科目」「健康・スポーツ実技」「高学年向け教養科目」「外国語科目」の7つの区分があります。「学部開設科目」には専門の基礎固めのための「導入科目」と「共通基礎科目」、高度な専門性を身につけるための「コース専門科目」、さらに社会的課題などに視野を広げるための「共通展開科目」を設けています。
 
農学部は1学科制を採用しています。入学後まず学部共通の導入科目と専門基礎科目を履修し、生物科学の基礎を身につけます。また、この間に、自らの学習の方向性と適性を把握し、2年後期からは以下の5つのコースに分かれ専門科目を履修し、学修を体系的に完成させます。
 
(1)応用生命科学コース
近年の生命科学やバイオテクノロジーのめざましい発展により、生命現象や生物が作る物質の特性や機能を分子レベルで解明して利用することが可能になってきました。応用生命科学コースでは微生物から高等動植物までの様々な生命活動を分子・遺伝子レベルで明らかにする生命科学の基礎から、その成果を有用生物の開発や生物資源の有効利用へと役立てるための応用技術まで幅広く学ぶことができます。
 
(2)生物生産科学コース
21世紀の豊かな社会の発展に求められる安全で安定的な食料供給と生活に潤いをもたらす園芸資源の生産開発をめざして、遺伝子資源の評価と品種改良、生産技術や生産物の流通システムなどを、フィールドからバイオまで体系的かつ実践的に学びます。基礎から応用までの理論を体系的に学習し、連携した実験やフィールド実習を通して自ら検証できるユニークな教育体制を有しています。
 
(3)環境科学コース
生物と環境の相互作用や環境中の物質循環について学びます。特に里海と里山を主な対象として、フィールド及び実験室・実験圃場で化学的・生物学的手法をはじめとする様々な分野の手法と理論を活用し調査解析に取り組みます。そして、環境や生物の利用・管理及び保全に実践的に取り組む力を身につけます。
 
(4)生物資源機能化学コース
生体の様々な機能を物質レベルで理解し、多様な生物資源の効率的な利用法の開発に必要とされる基礎的知識の習得を目標とします。特に、有用な機能を持つ生物由来の化学物質の探索法、それらの生成・作用メカニズムや分子構造を解明するための化学的手法、さらに再生可能資源としてのバイオマスの高度利用法について重点的に学びます。

(5)食品科学コース
食品の持つ人間に対する種々の生体調節機能を化学的に理解し、(1)食品の機能性、(2)安全性、(3)嗜好性・加工特性について学びます。講義と実験(学外の工場又は研究所見学なども含む)を組み合わせ、基礎から応用、そして実践内容のカリキュラムで、嗜好性や機能性を持つ様々な食品を開発できる人材の育成を行っています。

※上記コースについては、変更する場合があります。

求める学生像

食料と健康、環境は、現代の農学が担う重要な課題です。そのような視点から農学部では、生物と生物資源の生産及びその有効利用並びにそれらの基盤となる生命現象に強い関心を持ち、様々な課題を積極的・主体的に探求し、解決したいと考えている学生を求めています。応用生物科学の様々な分野の専門知識や技術を修得し、生物関連産業の場で活躍したいと希望する学生諸君の入学を期待しています。

入学を希望する人は、高等学校において、理科、数学、国語、英語を中心とした基礎学力を十分に身につけておいてください。先端的かつ総合的な応用生物科学を理解し、生物資源の生産と利用に関する専門科目を学ぶために理科と数学の基礎学力が必要となります。言語運用能力では、生物資源の生産と利用に関する情報を理解し、自らの論理的思考及び判断をもってこれを説明できるプレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を養うことを目標にしています。これらを日本語だけでなく英語でもある程度可能な能力を養うために国語と英語の基礎学力が必要となります。

選抜方法の趣旨

○一般入試
・前期日程
前期日程では、高等学校における教科面での学習の達成度をみるために大学入試センター試験は5教科7科目を課しています。個別学力検査では、農学部における勉学の素地として自然科学を重視し、数学と理科から1教科選択です。
 ・後期日程
後期日程では、前期日程と同様に高等学校における教科面での学習の達成度をみるために大学入試センター試験は3教科5科目を課しています。個別検査では面接を課し、志望動機と農学部で勉学する意欲を確認し、自然科学に関する興味、論理的思考力と自分の考えを的確に伝える表現力などを評価します。
 
○特別選抜
・推薦入試
推薦入試では、小論文と面接を課しています。小論文では、生物資源、生物生産、生命環境、食料などに関する課題を与え、生物学と化学の素養(基礎知識と論理性)並びに文章表現力を審査します。
面接は、集団で行い、志望理由書並びに調査書を参考にしながら、志望する動機と修学に必要な科学的基礎学力、論理的思考力、自分の考えを的確に伝える表現力、勉学に対する意欲などを評価します。
 ・私費外国人留学生入試
私費外国人留学生入試は、定められた教育を外国で受け、農学部の授業を理解できる日本語能力を身につけている外国人に入学を認める選抜方法です。志望動機や理科に関する知識等を評価する面接及び提出された書類の審査を総合して選抜します。
 
○編入学
編入学試験は、主に高等専門学校及び農、理工、生活科学系短期大学を卒業する人を対象とし、3年次に編入します。筆記試験では、修学に必要な科学的基礎知識と論理的思考力について評価します。また面接を行い、専門科目の学習意欲などを専門的素養を含め評価します。

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