香川大学法学会は、法や政治を幅広い視野で考えるために、毎年学外からゲスト・スピーカーを招いて講演会を開催してきました。
今回は映画監督・甲南女子大学教授の池谷薫氏をお迎えして、戦後80周年を記念し、「戦争に行くってどういうこと? ~映画「蟻の兵隊」が伝える戦争のリアル~」を論題に映画上映および講演を行います。本学の学生・教職員の他、学外からの参加も歓迎します。
日 時 令和7年11月26日(水) 14:40~17:50
(14:40~16:21映画「蟻の兵隊」上映 16:30~17:50講演)
場 所 香川大学法学部 第3講義室(幸町南6号館2階)
論 題 戦争に行くってどういうこと? ~映画「蟻の兵隊」が伝える戦争のリアル~
講 師 池谷薫氏(映画監督・甲南女子大学教授)
対 象 本学学生・教職員および学外の皆様(参加費無料)
※駐車場のご用意はございませんので、公共交通機関などでお越しください。
監督プロフィール:
池谷 薫(いけや・かおる) 映画監督/甲南女子大学教授 1958年、東京生まれ。同志社大学卒業後、12本のNHKスペシャルを含む数多くのテレビ・ドキュメンタリーを演出する。劇場デビュー作となった『延安の娘』(02年)は文化大革命に翻弄された父娘の再会を描き、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー映画賞ほか多数受賞。2作目の『蟻の兵隊』(06年)は「日本軍山西省残留問題」の真相に迫り記録的なロングランヒットとなる。3作目の『先祖になる』は東日本大震災で息子を亡くした木こりの老人が自宅を再建するまでを追い、ベルリン国際映画祭エキュメニカル賞特別賞、文化庁映画賞大賞を受賞。4作目の『ルンタ』(15年)は非暴力の闘いに込められたチベット人の心を描く。2008年から13年まで立教大学映像身体学科の特任教授を務め、卒業制作としてプロデュースした『ちづる』は全国規模の劇場公開を果たす。著書に『蟻の兵隊 日本兵2600人山西省残留の真相』(07年・新潮社)、『人間を撮る ドキュメンタリーがうまれる瞬間(とき)』(08年・平凡社・日本エッセイスト・クラブ賞)ほか。
映画「蟻の兵隊」の紹介:
いまも体内に残る無数の砲弾の破片。それは「戦後も戦った日本兵」という苦い記憶を奥村和一(おくむら・わいち)(80歳)に突き付ける。かつて奥村が所属した部隊は、第2次世界大戦後も中国に残留し、中国の内戦を戦った。世界の戦争史上類を見ないこの“売軍行為”を、日本政府は兵士たちが志願して勝手に戦争をつづけたと見なし黙殺する。「自分たちは、なぜ残留させられたのか?」真実を明らかにするため中国に通いつづける奥村に、心の中に閉じ込めてきたもう一つの記憶がよみがえる。終戦間近の昭和20年、奥村は“初年兵教育”の名の下に罪のない中国人を刺殺するよう命じられていた。これは、自身戦争の被害者であり加害者でもある奥村が、“日本軍山西省残留問題”の真相を解明しようと孤軍奮闘する姿を追った世界初のドキュメンタリーである。
池谷監督および「蟻の兵隊」の紹介は、以下の公式サイトもご覧ください。
https://115119.wixsite.com/arinoheitai
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◆お問い合わせ先
香川大学 法学部 教授 石井一也
E-mail:ishii.kazuya@kagawa-u.ac.jp
TEL:087-832-1742
(11/17までは以下の連絡先にお問い合わせください)
法学部資料室
TEL:087-832-1744
