香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構金田義行特任教授は地震津波の研究者であり、以前よりトルコ共和国における地震研究にも携わり、ボアジチ大学とのSATREPSの実施等を経て、香川大学減災科学研究部門においてトルコ共和国からの津波研究者を3年間受け入れる等研究を進めてまいりました。
 この度、研究者が帰国後所属しているゲブゼ工科大学とさらに地震津波の減災研究を進めることとなり、JSTとJICAが実施する地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)において条件付き採択を受けることとなりました。
 今後、下記の研究を進めていくこととなりますので、お知らせいたします。

【研究課題名】災害に強い社会を発展させるためのトルコにおける研究と教育の複合体の確立
       -マルテスト

【研究代表者】金田 義行

【相手国】トルコ共和国

【主要相手国研究機関】ゲブゼ工科大学

【研究課題の概要】
本研究は、地震国トルコにおいてゲブゼ工科大学のMARTEST※と連携し、北アナトリア断層に関わる地震リスクが高まる中で被害軽減のための耐震化技術の開発と普及に大きく貢献するものである。このMARTESTにおいて新技術の開発、既存技術の試験・評価を行い、技術の普及を行うことでトルコや近隣諸国の災害に強い耐震都市の形成に大きく貢献することを目的としている。また、地震モニタリング研究、地震津波発生シナリオ研究ならびにDXを用いた減災教育システム開発を行うことでハード、ソフト両面から災害に強い社会構築を目指す。具体的には日本からの構造実験による耐 震工学の技術供与により、トルコの耐震工学のレベルアップを図るとともに、MARTESTを通じて、その知見のトルコおよび周辺国への普及・教育活動を行う。また、先進的な観測システムならびにシミュレーション による地震津波の被害軽減システムを提案する。

 

※Marmara Earthquake and Structural Engineering Test  Center(マルマラ地震工学試験センター)
※上記地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)については、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のHPにも掲載されております。
URL:https://www.jst.go.jp/pr/info/info1564/index.html

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〇お問い合わせ先:
国立大学法人香川大学
四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構地域強靭化研究センター
特任教授 金田 義行
TEL:087-832-1666