ごあいさつ

香川大学博物館長 岡野 眞
 
大学において研究や教育のために収集された博物資料、学術資料、芸術資料などの資料類は、大学の歴史とともに膨大な量となって大学内に蓄積されています。
当然、これらの資料類は現在の学術研究の一端を担う貴重なものとして大学内で活用するものですが、一方、 社会の文化資源として広く一般に公開して行こうという理念から「大学博物館」が構想され、香川大学においては平成17年度より調査・研究を進めて参りまし た。
 
この度、「香川大学博物館」として開設することを、昨年12月21日に決定しましたので、これを記念して、香川大学の過去・現在・未来を貴重な標本資料や発見・発明品を通して紹介する学外特別展「香川大学のあしあと」を開催いたします。小規模で不十分な内容かと思いますが、大学と地域の連携を文化面から深める活動の一端としてご覧いただければ幸いです。
 
なお昨年11月14日から12月17日にかけて開催された、東京藝術大学大学美術館主催の「The Wonder Box ― ユニヴァーシティ・ミュージアム合同展 ―」にも協力し、また全国の国立大学博物館等協議会にも参加するなどの活動をしてまいりましたが、今後も出来るだけ学内外で活発な活動をしてゆく方針です。
 
最後に、本展開催に当たり各方面からご後援、ご支援をたまわりましたことを厚くお礼申し上げますと共に、 これからの博物館活動に対し力強いご支援を心よりお願い申し上げて、開催のごあいさつとさせていただきます。